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【大菩薩】 ハマイバ丸南東尾根・大谷ヶ丸・お坊山・棚洞山南尾根




随分と長い間懸案になっていた、
そして盛夏になる前に歩いておきたかったハマイバ丸南東尾根を歩いてきました。

今回はハマイバ丸南東尾根を登路にとり、上がった後は大谷ヶ丸・お坊山まで足を延ばして南東尾根を下降。
そして南東尾根をそのまま行くのではなく、棚洞山から南尾根を辿って直接笹子駅へ降りるコースです。

ハマイバ丸周辺の草原はキンポウゲがようやく咲き始めた感じでまだまだ淋しい状況。
そして緑覆う時期に歩いたことのなかったお坊山南東尾根は、
クサタチバナが咲き始めて地味ながらも花の道になっていました。

【日程】 2006.06.10 (Sun)    【天候】 曇 のち 晴
【山名】 ハマイバ丸(1752.0m)、大谷ヶ丸(1643.8m)、お坊山(1431m・東峰 1421m)、
      棚洞山(1201.4m)
【メンバ】 komado
【地図】 1/25000  大月、笹子
      エアリア  '04「大菩薩嶺」
【コース】 大月駅 07:10→ ハマイバ前 07:30/07:40− 日向部(桑西テニスコート) 08:20−
      1093m峰 08:45− 1525m峰 10:15− ハマイバ丸 11:00/12:15− 大谷ヶ丸 13:30−
      大鹿山 14:35− お坊山 15:10/15:45− 棚洞山 16:25− 笹子駅 17:00

どうせ空気輸送だろうと思っていたハマイバ前行きの一番バスは珍しく?5人程載っていてちょっとビックリ。
というかこの便も久しく乗っていなかったので、最近はそこそこ乗客がいるのだろうか?

終点でバスを降り、広場というか駐車場?で少々ストレッチをしてから歩き出す。
歩き出しから晴れているなんて事も久しぶりで、それだけでも気分が全然違う。

林道を40分程歩くと、歩く予定の南東尾根やハマイバ丸見えるようになり
テニスコートの残された日向部に着く。
すぐ先で真木川を渡ればもう右手は南東尾根の末端部なので、さっそく斜面に取り付いた。

しかし尾根はまもなく鹿鳴の滝経由の道が通る林道に分断されるが、
林道が尾根を左へ外れたところで再び尾根に取り付く。

尾根にはのっけからスズタケが被っているが、すでに乾いていて助かった。
ひと登りで着く1093m峰は植林下の少々くらいピークでほとんど素通りしてしまう。

1093m峰を過ぎると尾根はスッキリするが、尾根の左側がカラマツ林になり再びスズタケが被ってきた。
歩きづらくはあるがそれでも通過に難のある程ではない。
時折見かけるヤマツツジが周囲の緑の中で一際目立っている。

尾根の緩む1300m圏の手前辺りから尾根の右側が自然林に変わると雰囲気も出てくる。
意外やミズナラにブナ、カエデなどの巨木が多く、なかなかの林だ。
鹿鳴ノ滝経由の道を何度か歩いた印象から林相的な妙味は薄いと思っていたのでこれは嬉しいことだった。



せっかく尾根が緩んでも、スズタケは徐々に濃くなり行く手を阻む。
苦し紛れに尾根の左側へ逃げたら却って大変で、ここは我慢して尾根通しに行くべきだったかも知れない。

しかしすぐに突然という感じでスズタケ帯を抜けると、尾根左側がカラマツ植林に変わる。
周囲はスッキリして歩きやすく、このまま鹿鳴の滝の道を合わせるまでこのままかな?
と思っていたらまたスズタケが現れた。

スズタケに埋もれてはいるが、尾根中央部から右側はミズナラの疎林でこれまた好ましい雰囲気。
1525m峰に上がると尾根の右(北)側から明瞭な道筋がきていた。これは一体どこから来ているのだろうか。

1525m峰から西へ緩く下るとようやくスズタケも途切れ、ハマイバ丸への急な登りが始まる。
まもなく左手から鹿鳴ノ滝から来た道を合わせると明瞭になり、あとはひたすらに尾根を詰めるのみ。

道が尾根を左へ外れても、今回はなおも尾根上を歩くことにこだわった。
山頂に近づくとスズタケが現れたが、それもそんなに長くは続かず
まもなく三角点のある山頂に飛び出した。

三角点にタッチしたらすぐに南の草原へ向い、さっそく休憩。
この頃には曇っていたが展望はそこそこ利き、富士の姿もよく考えてみれば一月ぶりだ。
虫も意外に少なく、昼寝したりして久しぶりにのんびりできた。

そうこうしていると、ハイカーの一団もやって来たので休憩を切り上げて稜線を南へ行く。
草原はまだまだ草も花も淋しく、イワキンバイにエゾノタチツボスミレ、
チゴユリにキンポウゲがようやく咲き始めた程度。

そして樹林帯に入るとマイヅルソウにシロバナノヘビイチゴが咲いていて、
地味ながらも道中に彩りを添えていた。

米背負ノタルから大谷ヶ丸へ登り返し、
曲沢峠方面へ下り出す素敵な林が続くのだが、花の方は不思議とパッタリ。
時おり梢越しに見える双耳のお坊山が屏風のように聳えていて立派だが、少々気の重くなる姿でもある。

小さなアップダウンを繰り返して大鹿峠に着くと、お坊山へ向けての登り返しが始まる。
んが、実際登ってみるとしんどいことはしんどいが、
思った程でもなく40分弱でお坊山東西分岐のピークに着いた。

先ずは西峰に寄り、甲府盆地や目の前に見える御坂の山々に挨拶。
それから東峰へ向い、ベンチで休憩というか、また寝てしまった(笑)。

雑木林の素敵なお坊山南東尾根は秋冬の落葉時にしか歩いたことがなかったので、
ここの下降はかなり楽しみにしていたのだ。

南東尾根を一歩下りはじめると、なんと今年初なクサタチバナのお出迎え、
というか大谷ヶ丸からお坊山までずっとお花が少なかったのに、
ここへ来て花が見られたのには驚いたし、嬉しくもあった。

しかも花はかの素敵な雑木林の道の脇をずっと飾っており、思いもかけない花の道。
そんな雰囲気を棚洞山まで心ゆくまで楽しんだら、あとは笹子駅へ向け南尾根を直滑降。

棚洞山の山頂附近は山火事の跡が広がっていたのだが、
去年滝子山であったと云われる山火事はここのことだったのだろうか??
とにかく南尾根はかなり急なので、笹子駅までは40分とかからなかった。




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花のひかり

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